こんにちわ。
無垢とアイアンの空間を得意とするリノベーション会社kasaのMです。
kasaでリノベーションの際によく聞かれるのが水やお湯の配管について水漏れや配管の取替についてです。
そんな話の中で
「配管の寿命はどれくらいですか？」
という質問です。
この場合ご回答させて頂いているのが、
「だいたい30年です。」
と回答させて頂いております。
というのが水やお湯の配管は年代により配管の種類が異なり一概には回答できないというのがホンネではあります。
では今回配管の種類や寿命をご紹介させて頂きます。
鉛管【寿命15～20年】
平成7年をもって新規での使用を禁止になった材料になりますが、
主に昭和に建築された建物では多く採用されておりました。
主に水で使用されていることが多く、施工性が高く腐食に強いという特徴があるものの鉛（なまり）の健康被害が懸念されるようになり使用が禁止されるようになりました。
基本的にはこの年代の物件では水漏れ等が発生しており取替されているケースが多いですが、必ずリノベーションやリフォームの際は取替されることを強くオススメします。
鉄管（鋼管）【15～20年】
鉄と言えば皆さん丈夫というイメージがあるかもしれません。
ただ同時に錆びるイメージもあると思います。
基本的には取替を推奨しております。
そのイメージ通りに配管の錆びによる腐食により鉛管と変わらない寿命となっております。
また配管内が錆びることによって赤水の原因となり、少し悪いイメージも多いかもしれません。
丈夫ではあるが施工性が悪いのと重たいこともあり近年ではあまり住宅用としては使用されることが少なくなっております。
ただ工業用など丈夫さが必要な場所ではまだまだ使用されております。
その場合はより錆びによる腐食に強いステンレス鋼管が使われているケースも多いです。
銅管【20～25年】
昔からお湯の配管として使用されており、かなりポピュラーな材質になります。
軟質の銅管が良く使われており、白い被覆に包まれている配管で今でも使われている腐食に強い配管にはなります。
年数もそれなりに経過していると思われる為、取替できる部分は取り替えておきましょう。
また軟質銅管は比較的寿命も長く曲げることもでき施工性も高いのがメリットになります。
ただ経年劣化により古くなった配管を曲げた場合は簡単に穴があいたり折れてしまう事があります。
また継手を使っている場合はろう付け（はんだ付け）を行う必要性がありその部分からピンホール（目に見えない小さな穴）が開いてしまい寿命より先に水漏れを起こすことが多いです。
小学生依頼使っているところは見たことがないとは思いますが、はんだ付けはバーナーを使って行うため水道の配管作業を見ると大変な作業ではあります。
ただ現在ではワンタッチ式というモノもあり築浅で採用されている場合は水漏れがおきにくい構造になっているモノもあります。
HI（HIVP管）【30～40年】
鉛管の使用が禁止されて以来水の配管と言えばHIが定番の配管となっております。
ポリ塩化ビニルで出来た配管になり
VPはグレー色
HIは黒に近いグレー
となっておりHIはVPに比べて耐衝撃性が高い配管になっており、のり付けで配管をつなげることができ施工性も高く長寿命になっております。
温度は60℃まで耐えることができますが、急激な温度変化や熱には弱く皆さんがイメージされるプラスチックと同じ性質を持ちます。
良く冬場に配管が凍結して破裂しているのもこちらの配管になります。通常は施工時に配管に断熱材をまく事で破裂しないように対策しておりますが、屋外で使用している場合は太陽の光により断熱材が劣化し外れてしまっているケースも多く確認が必要になります。
HI同じような配管でHTという赤茶の配管もあり、そちらは90℃まで耐えることが可能でお湯の配管や食洗器の排水部分等の高温になるところで使用できるものもあります。
ポリ管（ポリエチレン管・ポリブデン管）【30～40年】
現在一番よく住宅用に使われており、新築物件には基本的にはこちらの配管が使用されております。
基本的にこちらの配管の場合は取替の必要性は低くなります。
施工性が非常に高く耐震性が高く、化学物質にも強いという万能な材質になり、さらに耐熱性にも優れており給水だけではなく給湯の配管にも採用されております。
ワンタッチ式の継手が採用されており、施工性が高い反面10社ほどある各メーカーにより継手が異なり、違うメーカーのモノを使用された場合は水漏れの原因となり、取替や配管のやりなおしをされる場合は注意が必要になります。
施工が簡単である分変な業者や年数の浅く知識がない職人には注意しましょう。
いかがでしたでしょうか？
水やお湯の配管も色々な種類があり、普段意識することはないとは思いますがリノベーションやリフォームの際はぜひ一度確認されるのも良いかと思います。
kasaではリフォーム・リノベーション・新築に関わらずご対応はさせていただいておりますのでお気軽にご相談ください。
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