住み続けるなかで感じていたのは、間取りや動線の使いづらさ、そして少しずつ気になり始めた設備の古さ。一方で、長い時間を共にしてきた無垢の床や力強い梁には、この家らしい魅力が残っていました。
そこで今回は、愛着のある素材や景色はできるだけ残しながら、暮らしやすさを大きく見直すことに。
LDKは壁や建具の位置を整理し、家族の気配を感じられる開放的な空間へ。黒の室内窓やアイアン手摺を取り入れることで、視線の抜けや光の広がりを確保しながら、空間全体にほどよいアクセントを加えました。
また、家の随所には階段型の本棚やロフト、造作カウンターなど、暮らしの中で自然と楽しめる遊び心も散りばめています。
受け継いだ住まいだからこそ、すべてを新しくするのではなく、残すものと変えるものを丁寧に選ぶこと。
懐かしい景色と新しい暮らしが心地よく重なり合う、これから先の時間を楽しむための住まいが完成しました。