今回のリノベーションでは、事務所兼住宅という特殊な物件に対して
間取りを整理するだけではなく、家族の日々の時間を丁寧に編み直しました。
住まいの顔となる広い玄関土間には、趣味のアウトドアギアを存分に受け入れる余白を。
ラワンの木目が包み込む温かな質感と、無機質な土間のコントラストは
内と外をつなぐ空間として心地よいバランスを生み出しています。
愛用の道具をメンテナンスし、次なる旅の準備を整える。
そこは単なる玄関ではなく、家族の昂揚感を支える大切な「居場所」として再定義しました。
暮らしの核となる1階は、既存の階段を中心に、緩やかな回遊動線を描く間取りへ。
家事動線を整えることで、少しずつ無駄が省かれ、日々にゆとりが生まれます。
新しく刷新した機能的な設備や素材と、どこか懐かしさを覚える木や光の表情。
それらが一つの風景として溶け合うことで、この家ならではの新しい質感が生まれました。
効率を追求した先にある「家事ラク」な動線と、感性を刺激する「趣味」の空間。
これらが共存するこの住まいが、家族の歩幅に合わせて、より深く、豊かな色合いへと育つことを願っています。